京都大学経済学部同窓会近畿支部 Kyoto University department-of-economics class reunion Kinki branch

卒業生と学生の広場
田中秀夫  ゼミ
先生からの自己紹介
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経済学のルーツにある諸問題を見極めたくて,ホッブズから始めて,18世紀のスコットランドという辺境(実は,当時のエディンバラは北のアテネと呼 ばれるほどの文化の隆盛を迎えていました)の思想史研究に辿りつきましたが,最近は近代の共和主義思想に関心を深めるとともにヨーロッパとアメリカの啓蒙 思想への視野をひろげています。定年まで残り1年、教育研究を楽しみたいと思っています。
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トピックス
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田中秀夫学部ゼミ紹介

私が甲南大学から京大経済に移ったのは1990年のことです。88年頃に招聘の話がありましたが、勤務の関係で翌年には移れず、2年後に着任しました。
招聘に際しては、木崎喜代治先生、伊東光晴先生、尾崎芳治先生にご尽力いただきました。学部長の尾崎先生に甲南へ割愛にお越しいただいたときのことを思い出します。尾崎先生に田中真晴、高橋哲雄、吉沢英成先生が面談された席に連なって、私は緊張したものです。
最初の年はゼミなしで、外書購読と社会思想史各論を持ったと思います。
ゼミはその翌年1991年からで、最初の年度に来たのが、中澤信彦、小寺康夫、田端昌史、黒澤淳宏君などで、中澤君は現在関西大学教授、小寺君はNHKの高知支局長、田端君はサントリーです。黒澤君が現在どうしているか分かりません。その翌年にはテレビ朝日に行った渡辺実くんがいました。 それ以来2012年でゼミは22年目を迎えます。私は来春には定年で退職しますので、京大経済に23年いることになります。
ゼミは22年間持ちました。少人数から始まり、ピークには10名が来るようになりましたが、最近ゼミ生は激減しています。途中でやめるゼミ生もいましたので、ゼミの卒業生総数は100人にならないかもしれません。 22年はあっという間でしたが、ゼミでは近代と現代の重要な文献を輪読してきました。大学院生がTAとして熱心に加わってきたのがゼミの特徴です。
社会思想史のゼミですから、学部と大学院とでは読みの手法が違うものの、一緒に古典を読めるのが強みでした。 マキァヴェッリ、ホッブズ、ロック、ヒューム、モンテスキュー、スミス、カント、ルソー、ミル、ウェーバー、ニーチェ、ヴェブレン、フーコーなどが必須のテクストでした。ゼミ生と読んだシュナイウィンドの『自律の創成』は昨年、逸見修二訳として法政大学出版局から刊行されましたが、逸見君は当時TAで、現在は公認会計士に戻っています。 学部ゼミ生は優秀な人が多かったと思います。24年は4回生が2人、5回生が1人でスタートします。遊学中の1人が戻ってくれば4人になります。
最後の年でもあり、イスラム経済思想を知ろうということで『コーラン』の輪読から始めようと思っています。 学部ゼミから大学院に進んだOBは京大の経済学研究科が多いのですが、皆が研究職を得られているわけではないのが心残りです。多くは民間企業に就職して元気にやっていると思います。
私は研究科長・学部長としての任期をまもなく終えますが、この間、OBの皆さんにお目にかかる機会が何度もありました。皆さん京大経済のゼミを懐かしく思っておられる言葉を何度も拝聴しました。私のゼミ生がそう思ってくれるかどうか定かではありませんが、昨年秋の東京の支部総会には初めてゼミ出身者が元気な顔を見せてくれました。
ゼミのHPはありませんので、これからは同窓会のHPを通じて、交流を深めてほしいと思っています。
2012年2月22日記す

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